日本語のための漢字辞典を編纂した講師が
一緒に引きながら教えます!
『新潮日本語漢字辞典』は小駒勝美講師が企画、執筆、編纂した漢字辞典です。日本語に使う漢字を調べるなら絶対役に立ちます。現代語で使われる訓読をはじめ、熟字訓、難読地名、異体字、常用漢字、人名用漢字、JIS漢字、近代日本文学の用例など日本語の漢字特有の情報が豊富に掲載されています。新潮社校閲部でも一人一冊手元に置き、日々の仕事でおおいに利用しています。この講座では、本辞典をお一人一冊用意しますから、実際に引きながら、その特色と引きやすさを体感してください。過去に『新潮日本語漢字辞典』講座に参加した方にもためになる、新たな豆知識も盛り込みます。(文・小駒勝美講師)。
【日時】
2021年 3月11日(木)
各19:00〜21:00
【会場】新潮講座神楽坂教室 ※通常時の漢字講座より人数を絞って開講します。
※この画面の下部よりダウンロードできる地図入りpdfをご利用下さい。
【受講料】
3,630円(税込 3,630円×1回分)
神楽坂ブック倶楽部(KBC)会員は受講料が5%割引になります。
【編纂者が教える『新潮日本語漢字辞典』の裏技】
熟語索引を利用する
本辞典には掲載熟語がすべて五十音順で引ける熟語索引がついています。熟語が引きたいときに役に立つのは当然ですが、漢字を引きたいときにも利用できます。その漢字が頭につく熟語を思い出せれば、それを引けばよいのです。例えば「新」を引きたい時は新刊、新年などの語を思い出せば熟語索引が使えます。
索引無しで漢字を引く
「新」を本文だけを使って探してみましょう。部首は「斤」ですから4画部首、ツメには部首の画数がついていますから、そこで4画を見つけます。欄外の下部に4画部首の一覧が載っているので、そこで「斤」部を見つけます。↑があるのが現在の頁ですから、頁をめくって目指す「斤部」を見つけます(P1002〜P1009)。こんどは左右の欄外の柱を見て「新」を探します。部首以外の画数(9画)を頼りに見てゆくと1005頁に見つかります。
【はみ出し豆知識】『新潮日本語漢字辞典』読みやすさの秘密
『新潮日本語漢字辞典』の用例は、日本語近現代文学を中心に採り、夏目漱石、森鷗外から現代の作家に至る名文を引用しています。日本語の読みやすさを重視し、国語辞典と同じく「仮名は平体(文字の高さを縮めて横長に変形させた文字)」を採用している唯一の漢字辞典なのです。目に見えないこだわりが細部に込められています。